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【プロが教える】ワイングラスの種類と正しい選び方

2018.05.16

ワイン好きの人ならば、きっとワイングラスにもこだわりがあるはず。ワイングラスによって、ワインの味や香りが変わることはすでにご存知でしょう。どんな銘醸ワインでも、その特徴と合わない形状のワイングラスでは十分に素晴らしさを発揮することはできません。ワイングラスは、ワインの香りと味わいに影響を与える重要な要素なのです。今回は、ワイングラスの種類と特徴、そしてワイン別の選び方をお伝えしていきます。

ワインは、口にした時に流れ込む量や位置によって味わいが変わります。そして、ワインそれぞれの繊細な香りにも造り手の想いが込められています。ワインの持つ個性を存分に堪能するためにもワイングラスは相性の良いものを選びたいですね。ワイングラスとワインのペアリングについての知識を身につければ、ワインの魅力を最大限に楽しむことができます。

 

ワイングラスの形状について


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ワイングラスは、一般的に丸みを帯びた本体(ボウル)と、持ち手となる脚の部分(ステム)、そしてグラス全体を支える土台(プレート)から成ります。そして、ワインの味を大きく左右する重要な部分が唇に直接触れるワイングラスの縁(リム)と呼ばれる部分です。

ボウルを持つとワインの温度に影響を与えるという理由で、持ち手(ステム)を持つのがスマートとされていましたが、最近ではもっと自由にステムのないワイングラスも人気がありますね。

 

ワイングラスの丸みは香りを最大化する


ワインは、産地やぶどう品種によって異なる繊細な香りがそれぞれの個性として魅力を放ちます。ワイングラスの本体、ボウルと呼ばれる部分の丸みを帯びた形状は、ワインの持つ香りを際立たせるために計算されつくしています。時間の経過や、空気に触れる面積、滞留させる程よい空間など、ワインの放つアロマを最大限に堪能することを想定してデザインされているのです。

たとえば、ソーヴィニヨン・ブランが若草、グレープフルーツなどと表現されるように、それぞれのぶどう品種によって独特の個性を持った複雑な香りを放っています。これらを的確に感じ取るには、そのワインに合ったワイングラスを選ばなければなりません。

 

ワイングラスの形でワインの味は変わる


ワイングラスの形状によって、グラスを傾けた時に口へと流れ込む量や位置、広がり方、速さが変わってきます。この違いによって、ワインのもつ複雑な果実味や酸味などの感じ方も変化し、全く同じワインでも、違うグラスで飲むと別のワインのように感じられることさえあります。

特にワイングラスの形状によって、ワインが舌のどの位置に触れるかによって、苦味や酸味、甘味といった味覚に与える影響は大きく、ワイングラスの形でワインの味が変わる大きな要因となります。

飲み口が狭くすぼまった形状のワイングラスは、多少傾けただけではワインは口に入ってきません。自然と顔を上に傾ける格好になるために、ワインが舌の中心を速いスピードで流れていきます。これにより、舌の両脇の酸味を強く感じる位置に先に接触させずに、ワインの果実味を先に感じながら、その後心地良い酸味とミネラル感を、余韻にかけて楽しむことができます。

逆に飲み口が広いワイングラスの場合、ワインは口の中に入れた瞬間から、舌全体に広がるため、柔らかな酸味を持つワインの味わいを、バランス良く楽しむことができるのです。

 

ワイングラスの種類


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 赤ワイン用のワイングラス

ボルドー型
一般的なワイングラスよりも大きめに作られているのが特徴です。ボウル部分は、縦長でチューリップのような形状をしています。カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロから造られる赤ワインに最適です。

ブルゴーニュ型
ボルドーグラスに比べると、ボウルの部分に、より丸みがあります。ブルゴーニュワインの芳醇な香りを引き出しやすく、ピノ・ノワールから造られる赤ワインにぴったりです。

 

白ワイン用のワイングラス

万能型
テイスティンググラスを、そのままやや大きくしたような形状で、汎用性の高いワイングラスです。中庸な形なので、幅広いワインに対応できます。

モンラッシェ型
白ワインの産地 モンラッシェの名のとおり、繊細な果実味と柔らかな酸味を持つ、シャルドネから造られた白ワインに最適なワイングラス。ボウルが大きく丸みの強いため、香りを引き出しやすい形状になっています。

 

スパークリングワイン用のワイングラス

フルート型
シャンパーニュグラスという呼び名の方が聞きなれているかもしれません。繊細な泡立ちを長く楽しむため、幅が細く、高さのある形状のワイングラスです。

 

ワイングラスを選ぶポイント


デザインがなく機能性重視のグラスを選ぶ

美しいカッティングや個性的なデザインのワイングラスも魅力的ですが、ワインの魅力をもっとも堪能できるのはやはり無色透明のクリスタル製で機能的に計算され尽くしたものということになります。
ステム部分は、細くある程度の長さがあるものが指になじみ、持ちやすでしょう。
そして、最も重要なのは唇が直接触れるリム部分。ワインの温度や口あたりを感じられる薄いクリスタルが上質なワイングラスの条件だと言えます。

ひと通り揃えるならボルドー型、万能型、シャンパーニュ型の3種類

自宅用にひと通り揃えたい場合は、フルボディの赤ワイン用にボルドー型、ライトボディの赤ワインと白ワイン用にキャンティ型、そしてスパークリングワイン用にシャンパーニュ型の3種類があれば、どんなワインにもひとまず対応できるでしょう。
お気に入りのワインと相性の良いチーズを買って、自宅で大切な人とゆったりワインを楽しむ時間は、とても贅沢で豊かなもの。そんなシーンでは、やはりワイングラスにもこだわりたいですよね。

どれかひとつのワイングラスを選ばなければならないとしたら万能型

アウトドアでワインを楽しむシーンなど、どうしてもワインの種類ごとのワイングラスを用意できない場合にはどのワイングラスを選ぶべきでしょうか。どっしりとした重厚感とコクのある赤ワインを飲むことが想定されたボルドー型やブルゴーニュ型で白ワインを飲むのはおすすめできません。白ワインの持つ芳醇な香りも個性もなくなってしまう可能性があります。
どれか選ぶとしたら、テイスティンググラスに近い形状の万能型を選びましょう。

 


いかがでしたか?それぞれに個性的な美しさとワインの魅力を最大化するための形状を持ったワイングラスが並んだテーブルは、そこに集う人たちの心を盛り上げてくれます。ワインとワイングラスの組み合わせにもう迷うことはありませんね。

今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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