Château Guiraud訪問レポート

2018.10.28

ソーテルヌの1級シャトー「シャトー・ギロー

酸化防止剤の使用も最低限に抑え補糖もせず、自然な造りを心がけ最高品質のワインを造っている素晴らしいワイナリーです。

この日はあいにくのお天気でしたが、着いて早速、管理の行き届いた綺麗な畑を前に、最近オープンしたというシャトー内のレストランでランチをいただきました☆

シャトー・ギローが生産しているのは、

・シャトー・ギロー(ソーテルヌ1級の最高品質の貴腐ワイン)

・プティ・ギロー(シャトー・ギローのセカンドワイン)

・ル・ジェ・ド・シャトー・ギロー(貴腐菌がつく前の完熟したぶどうで造られている辛口白ワイン)

の3種類ですが、レストランではこの3種類に合わせたペアリングをいただくことができます!

 

前菜は、ル・ジェ・ド・シャトー・ギローと牛肉のカルパッチョ。

とっても美味しかったです!!

ル・ジェ・ド・シャトー・ギローは、シャトー・ギローを熟成させた後の貴腐ワインの甘いニュアンスがついた樽を使用しているので、辛口の白ワインですがほどよい甘みがあり、お肉の旨味の相性がとても良いです。さらに、ほんのり樽の香りも感じるワインなので、上にのっているきのこを刻んだものとの相性も抜群。最高のマリアージュでした!

そしてメインは、プティ・ギローに合わせて、お魚のパエリア風。

日本で甘口ワインにメインを合わせることは普段あまりないですが、相性抜群で本当に美味しいです!ソーテルヌ現地では、ローストチキンや豚のローストなどに貴腐ワインを合わせることが多いとのこと。是非クリスマスなどの特別な機会に挑戦してみたい組み合わせですね!!

最後のパイナップルを使ったデザートには、シャトー・ギローを合わせて・・・♪

幸せの極みです!!

ランチのあとは、シャトー内の見学をさせていただきました。

まずは、「貴腐ワイン」の説明から。

皆さんはそもそも貴腐ワインがどのように造られるかご存知でしょうか。

琥珀色で、濃厚な甘みと極上の風味を持つ高級ワイン。この甘みは加糖をしている訳ではなく、完全にぶどうの自然の甘みです。貴腐ぶどうとは、写真のように、成熟した特定のぶどうに貴腐菌(ボトリティス・シネレア)が付着し、まるで腐敗したかのように見える状態のぶどうのことです。

貴腐菌はカビの一種ですが、これがぶどうに付着すると、ブドウの果皮のロウ質を溶かします。完熟したぶどうに貴腐がついて、5日間くらいで一気に変化が見られるのだそうです。表面はカビだらけで干しぶどうのようになりますが、果実の水分が蒸発してぶどうの糖度が高まり甘くなるのです。

ぶどうの収穫は、確かな目を持つ専門家が一粒ずつ全て手積みで行なっているとのこと。

造るのが大変な貴腐ワインは、希少性のある最高級の甘口ワインとして位置づけられています。

 

こちらは出荷前の大量のワイン!圧巻です。

一通り案内していただき、最後はテイスティングルームへ。

様々なヴィンテージのワインを飲み比べさせていただきました。

さらに色々なお話を伺うことができ、シャトー・ギローが1855年に格付け1級に昇格して以来の歴史は長いですが、その裏では常に劇的な改革が行われていることがわかりました。

とにかく自然を大切に、ビオロジック栽培でワイン造りを行なっていることはシャトー・ギローの特徴の一つですが、2011年ヴィンテージからは、格付け一級シャトーのなかで初の有機認証を取得することもできたとのこと。

この有機認証が与えられるまでは、ただ有機栽培をするだけではなく、それを実践し続けないといけないため10年以上の努力が必要とされています。100%有機栽培で貴腐ワインを造ることは並ならぬ努力が背景にあるんだなと感じました。

その分この極上の貴腐ワインは私たちに至福の喜びを与えてくれます。大切な時に、大切な人と。また、自分へのご褒美の一杯など、これからもずっと幸せに寄り添うワインであり続けてほしいと思いました。

そして最後にワインを購入したら、とっても素敵な黒の皮のワインケースに入れてくださってびっくり!!

どこまでもこだわりを感じる、素晴らしいシャトー・ギローでした!